開廊記念 尾黒久美・髙木優希2人展

2019.07.05 – 2019.07.15

尾黒久美・髙木優希

開廊記念 尾黒久美・髙木優希2人展

Kumi Oguro "Far" 2004 Lambda print 120.0×120.0㎝

Yuki Takagi ”restroom” 2019 oil on canvas 38.4×50.8㎝

 

ARTDYNEでは、開廊記念展としまして、尾黒久美(写真)・髙木優希(平面)の二人展を開催いたします。

尾黒久美は1995年に渡欧、イギリスとベルギーで写真と映像を学び、アントワープに拠点を置きながら主にヨーロッパと日本で個展やグループ展、アートフェアなどへの発表を続けています。2008年には作品集「NOISE」をベルギーの出版社から刊行、2012年にはリコーイメージングスクエア銀座リングキューブにてグループ展「OVERSEAS 2012 -世界を選んだ写真家たち」に選出されました。写真という技法を使って絵画的なアプローチを試みる尾黒の作品に登場する若い女性達。一見、現代美術からのアプローチに逆行するような素材を、尾黒は強烈な存在感を持って見るものに対峙させます。(時には魔女として存在する)女性の凄みや力強さ、見え隠れするアウラ的なもの。尾黒の作品に出てくる女性達は、決して消費されない存在としてとらえられています。

髙木優希は2017年に東京藝術大学絵画科油画専攻へ入学し、制作を続けながら大学内外のグループ展に積極的に参加しており、この春に藝大で開催された「東京インディペンデント」でも大きな注目を浴びました。髙木の作品は一見、写実的な絵画のように見受けられますが、画面に相対すると不思議な奥行きのある空間が出現します。絵画の平面性は長く論じられ続けているテーマでもありますが、彼女はこの困難な問題に対し誠実に取り組み続けています。

作家略歴

尾黒久美

1972

宇都宮市生まれ
アントワープ大学映像研究及びヴィジュアル文化修了。

主な展覧会:

2019

開廊記念2人展「尾黒久美・髙木優希展」/ARTDYNE/東京
“BREAK A LEG”: Performance-based & Constructed Imagery,
アーカンソー

2017-18

“Violence Silencieuse”(巡回・2人展)/NL=US Art/ロッテルダム、Pulchri
Studioデン・ハーグ

2017

個展“Several Shapes of Poison”/ AIP/アントワープ

髙木優希

1994

福島県生まれ

2017

東京藝術大学絵画化油画専攻入学

主な展覧会:

2020

「Spring Show」ARTDYNE/東京
個展「あの日のすみか」MEDEL GALLERY SHU/東京

2019

「東京インディペンデント」東京藝術大学陳列館/東京
「上書きされた風景」 MEDAL GALLERY SHU/東京
「開廊記念 尾黒久美・髙木優希2人展」ARTDYNE/東京

2018

「ゆがいたかいがおいしい?」 Gallery i /東京