グループ展「現れの形象」

2021.09.17 – 2021.10.03

浅野友理子・石場文子・杉田万智・山田康平

グループ展「現れの形象」

Kohei Yamada "Untitled" 2021 Oil on canvas 910×727㎜

この度、ARTDYNE では浅野友理子・石場文子・杉田万智・山田康平によるグループ展、「現われの形象」を開催いたします。
今展は思想家、ハンナ・アーレント(Hannah Arendt )の概念「現れの空間」からヒントを得た展覧会です。
4人それぞれが平面表現を通して、自らが誰であるかを示し、比類なき彼らのアイデンティティを顕わにし、
人間社会に現れる新しい価値観の提示がどのようになされていくのかを明らかにする試みとなります。
どうぞこの機会にぜひご高覧、ご紹介のほどお願い申し上げます。

作家略歴

浅野 友理子|Yuriko ASANO

1990

宮城県生まれ

2015

東北芸術工科大学大学院芸術文化専攻洋画研究領域修了

主な展覧会

2021

個展「綯い交ぜ」ビルドスペース/宮城
「第8回 東山魁夷記念 日経日本画大賞展」上野の森美術館/東京
「エマージング・アーティスト展」銀座蔦屋書店/東京

2020

みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2020」/山形
「ウォールアートフェスティバルふくしまin猪苗代」/福島

2019

「青森EARTH2019 いのち耕す場所 農業がひらくアートの未来」 青森県立美術館/青森

2018

個展「山のくちあけ」 馬喰町ART+EAT/東京

2016

「若手アーティスト支援プログラムVoyage 日々是好日 -根づくもの 脈々と」塩竃市杉村惇美術館/宮城
「たべるとくらす」 はじまりの美術館/福島

2013-2018

「ひじおりの灯」肘折温泉街/山形

受賞歴

2020

「VOCA展2020 現代美術の展望ー新しい平面の作家たち」大原美術館賞受賞

アーティスト・ステートメント
訪れた土地で、植物にまつわるエピソードを尋ね歩いています。身近な植物の活用方法について教わりながら、自身もその行為をなぞり、記録するように描いています。
最近は自宅の庭で植物を育てているうちに、いつのまにか「庭」に興味を持つようになりました。今回の作品も、とある庭の植物が題材となっています。その土地にもともと自生する植物や、生業に関わる植物、譲り受けたという大きな木。一つの庭を見ていると、様々な物語が見えてきます。植物と、それを取り巻くあらゆる事柄を知ることが、作品を作るきっかけになっています。

浅野友理子 web:https://www.asanoyuriko.com/

 

石場 文子|Ayako ISHIBA

1991

兵庫県生まれ

2014

京都嵯峨芸術大学造形学科版画分野卒業

2016

愛知県立芸術大学大学院美術研究科修了

個展

2021

「不在(ない)と存在(ある)」3331 Arts Chiyoda(東京)

2020

「zip_記号と静物」Gallery PARC(京都)

2019

「次元のあいだ」児玉画廊(東京)

2018

「たかが日々」山下ビル(愛知)

2017

「2.5」KUNST ARZT(京都)

2015

「しかく-Square/Sight/Blind spot-」KUNST ARZT(京都)

2013

「house」KUNST ARZT(京都)

グループ展

2021

「コンテンポラリーアートへの扉」三越日本橋店(東京)

2019

さっぽろアートステージ 2019 ART STREET 美術展「まなざしのスキップ」札幌文化芸術交流センターSCARTS(北海道)
ignore your perspective 52「思考のリアル/Speculation ⇄ Real」児玉画廊(東京)「LUMIX MEETS BEYOND2020 BY JAPANESE PHOTOGRAPHERS #7」 IMA Gallery (東京)/  Gashouders(アムステルダム)/ (パリ)
「あいちトリエンナーレ 情の時代」愛知県美術館
「IMA×Edition “STYLED IN PHOTOGRAPHY” vol.1 「写真を着る、言葉を纏う~フォトグ ラファーと言葉によるTシャツコラボレーション~」 IMA gallery(東京)
「VOCA2019―新しい平面の作家たち」上野の森美術館(東京)

2018

「Pop-up Dimension 次元が壊れて漂う物体」児玉画廊(東京)
「メソッドの考察」愛知県立芸術大学学食2次元(愛知)
「不透明なメディウムが透明になる時」電気文化会館(愛知) 石場文子・守本奈央
「立てる」masayoshi suzuki gallery(愛知)石場文子・守本奈央
「写真的曖昧」金沢アートグミ(石川)

受賞歴

2019

「VOCA2019―新しい平面の作家たち」 奨励賞

作品収蔵

愛知県美術館

アーティスト・ステートメント
私は散歩をしながら窓を見るのが好きです。窓から漏れる光が家毎に違ったり、窓からぬいぐるみや模型、花や調味料など、あの少し無防備な姿が見えると妙に愛らしく感じます。窓というのは、見えない誰かの空間と今あなたが立っている空間をつなぐ存在です。そして、唐突ですが、私は絵画の額も窓と似た役割があると感じています。どこでもドア、通り抜けフープ… 一種の装置のような存在です。今回はその存在も合わせて画面に押し込みたいと考えました。私の作品を通じて違う見方を提示したい、世界を広げたいです。

杉田 万智|Machi SUGITA

2000年生まれ
女子美術短期大学部 美術コース 研究生 在学中

主な展覧会

2020

7回「未来展」日動画廊 美術大学学生支援プログラム
Women Artists Collection『私』」(森の美術館・千葉)
「シブヤスタイル vol.14」(西武渋谷店)

2021

JOSHIBISION」(東京都美術館)
nine colors XV(西武渋谷店)
New Age(UP SIDE DOWN Gallery)
nine colors XV(阪急うめだ店)

受賞歴
「女子美術短期大学部2019年度卒業制作展」卒業制作賞受賞
7回「未来展」日動画廊 美術大学学生支援プログラム– 準グランプリ・特別賞受賞

アーティスト・ステートメント
深夜、暗闇の中に強く輝くコンビニを見ると安心します。夜景や家路に灯る光を見ていると「生きている」と実感します。光は人がいる証拠であり、1人じゃないと思える光はあの頃から私に安心感をもたらしてくれました。香港の風景に感銘を受けた私の作品はネオンサインと看板を組み合わせています。ネオンの光が希望や安らぎだとすれば、看板は道しるべ。進むべき方向を教えてくれる存在です。私は主に社会問題や、理不尽なこの世界を題材として表現しています。大嫌いなこの世界をネオンサインの希望の光で照らし、様々な社会問題についての「考えるきっかけ」を作り出していくことを目指しています。最初は1人の小さな行動から初まり、それが広がることで少しずつこの状況が変わっていくことを信じています。運命を変えるデモ行進のように。私たちが世界を変えることは出来ないし、人間がひとつになることは不可能です。

でも世界を変えることは出来るかもしれません。

山田 康平|Kohei YAMADA

1997 年

大阪府生まれ

2020 年

武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻 卒業
現在、京都芸術大学修士課程芸術研究科芸術専攻 在籍

主な展覧会歴

2019 年

「学生選抜展2019」ギャラリー美の舎(谷中・東京)
「Kaya art competition」gallery BLANC(中目黒・東京)

2020 年

「FACE2020 損保ジャパン日本興亜美術賞展」
東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館(新宿・東京)
「令和元年度 武蔵野美術大学卒業・修了制作展」武蔵野美術大学(東京)
個展「のぼり、おりる」ギャラリー美の舎(谷中・東京)
「CAF 賞2020」(代官山ヒルサイドテラス・ヒルサイドフォーラム)

2021 年

「Up_01」銀座蔦屋書店 GINZA ATRIUM(銀座・東京)
「ARTIST‘S FAIR KYOTO 2021」京都文化博物館(京都市)
「Opening Exhibition」biscuit gallery(渋谷・東京)
「⿁頭健吾(京都芸術大学)×薄久保香(東京藝術大学)推薦作家展」渋谷西武オルタナティブスペース(渋谷・東京)
個展「road」代官山ヒルサイドテラス アネックスA(渋谷・東京)

受賞歴

2019 年

「学生選抜展2019」奨励賞
「Kaya art competition」入選

2020 年

「FACE2020 損保ジャパン日本興亜美術賞展」入選
「CAF 賞2020」入選

アーティスト・ステートメント
私は絵を描く時に、オイルを画面にたっぷりと垂らしてから筆を動かし始める。そうすることで、画面 の中ではノイズを保ちながら、絵の具が滲み、垂れ、混ざることで様々な記憶、記号が湧き上がっ てくる。四角い画面の中で絵にするために、形になるものとならないものの行き来を画面の中で行っている。