松田菜優子個展
きっとずっとわっか
松田菜優子個展「きっとずっとわっか」
2026.07.18 – 2026.08.02
12:00‐19:00 月・火 休廊
この度、ARTDYNEでは松田菜優子の初となる個展「きっとずっとわっか」を開催いたします。
松田菜優子は、2002年愛知県生まれ。2025年に武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻を卒業し、現在は同大学大学院造形研究科美術専攻油絵コースに在学しています。2024年にFACE展で入賞、第61回昭和会展への入選、2026年には靖山画廊30周年記念公募展にて優秀賞を受賞するなど、注目を集めています。
松田は、絵具や水が画面上で生み出す滲みや流動性に着目しながら制作を行っています。支持体の上に流された絵具は、水の動きによって思いがけない表情を獲得し、葉や草を思わせるかたちは、輪郭を保ちながらも曖昧さを帯びています。画面には、作家の意図と偶然が拮抗し、物質としての絵具の存在と、鑑賞者の想像によって補完されるイメージとが共存しています。
松田が試みているのは、見る人の解釈によって絶えず更新される「開かれた絵画空間」の可能性です。そのため、作品は一つの意味やイメージへと収束することなく、見る人それぞれの経験や記憶と結びつきながら、多様な解釈を受け入れる余白を備えています。
本展タイトルである「きっとずっとわっか」は、松田の作品に通底する循環性を象徴する言葉です。絵画と鑑賞者、現実と想像、描かれたものと描かれなかったもの。それらは明確に分かれることなく、互いに影響を与えながら緩やかな輪を描き続けます。
今展では新たな試みとしてキャンバスを編みこんだ作品を数点発表いたします。物質性と偶然性、そして鑑賞者の想像力がゆるやかに交差する空間をこの機会にぜひご高覧ください。
アーティストステートメント
絵具をたらし、にじませながら、私は、描いた部分と描かない部分を往還しながら、鑑賞者と作品の距離をつないでいます。葉や草のイメージは、滲みのなかで色が曖昧になり、未分化の状態になります。水が流れた跡には、色が残ります。私は画面を一つの空間として閉じたくありません。見る人がそこに何を見ても、それを正しいとも違うとも決められないからです。一方で画面には、絵具や布、水の跡が確かに在ります。私の考える絵画空間とは、その確かに在るものと、見る人の想像とが、どちらにも閉じずに隣り合う場所です。
松田 菜優子
松田 菜優子 | Matsuda Nayuko
2002
愛知県出身
2025
武蔵野美術大学造形学部油画学科油絵専攻卒業
2026
武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース 在学中
主な展示
2026
靖山画廊(株式会社アートジャパン)30周年記念公募展,靖山画廊(東京)
Aletheia,aaploit(東京)
第61回昭和会展 ,日動画廊(東京)
2025
Incheon Art Show 2025(韓国、仁川)
涼しい時間Ⅲ,鈴画廊(東京)
キアスム,aaploit(東京)
FIRST CONTACT, REIJINSYA GALLERY (東京)
Reframing|絵画再考 , ARTDYNE(東京)
春のあしおとII ,鈴画廊(東京)
2024
涼しい時間 II ,鈴画廊(東京)
FACE展 2024,SOMPO 美術館(東京)
大野芸術祭アーティスト・イン・レジデンス(愛知)
2023
“針一本足りないために”,gallery33 south(東京)
受賞歴
2026
靖山画廊(株式会社アートジャパン)30周年記念公募展 優秀賞
第61回昭和会展 入選
2024
FACE展2024入賞
2022
六花亭製菓主催「二十歳の輪郭」入選
