梅原義幸 個展「Surface」
梅原義幸個展「Surface」
2025.07.12 – 2025.07.27
12:00-19:00 月・火・水 休廊

FACE #102(探検) 2025年 1150×1390mm パネルにキャンバス、油彩
この度、ARTDYNEでは梅原義幸による個展「Surface」を開催いたします。
梅原義幸は1997年群馬県生まれ。2020年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。現在は東京にて活動を行っています。
梅原はペインティングナイフを用いた厚塗りの技法を特徴とし、重力を感じさせる画面の中に独特の色彩感覚と軽妙なタッチが共存しています。風景や物体を擬人化して描かれた作品には、ほのかなユーモアや温かさ、時には毒を内包され、観る者それぞれが持つ記憶や物語を呼び起こしていきます。
彼は、絵画というメディウムの本質的な問題を、絵具の物質性と支持体との関係性を通じて探求しています。塗り重ねられた絵具は、単なる色彩としてだけでなく、触覚的な厚みを伴った「表面(Surface)」として表れていきます。それは絵画の奥行きを覆い隠すと同時に、物質としての存在感を剥き出しにします。
本展では、梅原が取り組んできた、絵具そのものの痕跡、すなわち時間の堆積に注目した新作を中心に構成します。支持体と絵具の間に生まれる微細なズレや亀裂は、見る者の視線を平面の奥へと誘い、絵画が単なる視覚表象を超えて、物質と感覚の接点であることを示唆します。絵画の「表面(Surface)」に潜む豊かさと曖昧さを、ぜひご高覧ください。
【アーティスト・ステートメント】
どこに住み、何を見て暮らすかによって、私にとっての普通は変化していく。
これまでの私の作品には、地元で見てきた荒々しい岩山や木々など、自然の中で感じた質感が強く表れていた。しかし東京に移ってからだんだんと平らな道路やビルのツヤツヤした壁など、都市特有の風景が私にとっての普通のひとつになり作品の表面に現れるようになった。
今回の新作11点は群馬県の南牧村で取材を行い、その風景を東京に持ち帰った。そして自分の内面にある「村」の上に表面としての「街」を重ねるように制作した。完成した作品には自分の過去と現在が重なり存在している。
梅原義幸
梅原義幸|Yoshiyuki Umehara
1997
群馬県生まれ
2020
多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
現在、東京都にて制作活動を行う。
個展
2024
「ものと私」ARTDYNE/東京
2023
「透明な鏡」Night Out Gallery/東京
「山の日」ARTDYNE/東京
2022
「FACE」GALLERY ROOM・A/東京
「持って戻る」ARTDYNE/東京
主なグループ展
2025
岩崎奏波×梅原義幸二人展「交換ノート」ARTDYNE / 東京
2024
「Group Exhibition “DRAW LINES & SHAPES IN MY MAPS”」T&Y Gallery/LA
「Bunkamura Gallery Selection 2024」Bunkamura Gallery 8/(ヒカリエ)/東京
石井海音・梅原義幸二人展「やまびこ」ARTDYNE / 東京
2023
「現代美術家たちの表現展」SOIL MUSEUM SHIDO / 淡路市
「One face 2023」Art and Pulse/東京
「Into the Unknown」YK Presents/ソウル
「Opening Group Exhibition 2023」Bluey Bluey/ Norwich,UK
「Idemitsu Art Award展2023」国立新美術館 / 東京
2022
「今年最初に見せたい絵」gallery TOWED / 東京
「感動線トレイン ver. HAND!」YAMANOTE LINE MUSEUM / 東京
「Spring Group Show 2022」ARTDYNE / 東京
「SELECT PLAYERS」THE blank GALLERY / 東京
「One FACE 2022」roid works gallery /東京
「WHAT CAFE × WHYNOT.TOKYO EXHIBITION」WHAT CAFE / 東京
「JAPANESE CONTEMPORARY ART ART and PULSE GROUP EXHIBITION”」333gallery / 台北
二人展「フォルム」gallery TOWED / 東京
2021
「Winter Group Show 2021 -Air-」ARTDYNE/東京
2020
「東京五美大連合卒業・修了制作展」国立新美術館/東京
受賞歴
2023
Idemitsu Art Award 2023 (旧シェル美術賞) 入選